いわきの”おしん” 和裁作品通して交流・オレンジカフェ エブリア

※2017年11月から「エブリア」から「丸ほん」(住所:いわき市鹿島町久保字梅田1)に変わりました。

認知症や介護の相談ができる「オレンジカフェ以和貴」が毎月第3木曜日午前11時から、いわき市の鹿島ショッピングセンター「エブリア」で開かれています。カフェの常連で元和裁講師の鈴木ミヨ子さん(82)が着古した着物で仕立てたポケットティッシュケースの無料プレゼントもあります。国民的ドラマのヒロイン「おしん」に自身をなぞらえる鈴木さんは、波乱万丈の人生を和裁とともに歩み、その作品は確かな技術と温もりを感じさせます。地域住民の交流も目的とするこの「カフェ」で、鈴木さんら参加者は談笑し触れ合っていました。

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↑カフェ常連で、元和裁講師の鈴木さん

● 2月から2施設が運営
医療や福祉の専門家が無料相談するサロン「オレンジカフェ以和貴」はいわき市地域包括ケア推進課が主催。要綱の目的には、認知症の正しい知識を啓発するために「地域住民の交流の場を創出する」とも記されています。「カフェ」は現在、市内に計7カ所。エブリアでのカフェは2017年2月に開設し、市内の特別養護老人ホーム「かしま荘」と介護老人保健施設「小名浜ときわ苑」が受託、運営しています。常駐する介護福祉士ら2人が相談に応えるほか、ボランティアで訪れる看護師や「傾聴ボランティア『みみ』」のメンバーらもサポートします。

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● 人生の逆境もなんの カフェ常連の「おしん」
ここのカフェでは、毎回通っている鈴木さんが手作りポケットティッシュケースとテーブルランナーを来場者にプレゼントし、交流が生まれています。福島県原町(現南相馬市)で誕生した鈴木さんは、3歳でいわき市に養女として出されました。10代で和裁を始めた鈴木さんは当時、睡眠時間を削って毎日正座で針仕事をしていたといいます。約20年続いたその生活が災いし、30代で重度の身体障害を患ったといいます。その後交通事故に遭うなど苦しい時期もあったといいますが、「人前で痛いと言ったことがない」という負けん気の強さで苦難を乗り越えてきたと、鈴木さんは笑顔で振り返ります。現在は、古い着物を再利用して、裁縫を楽しみながら生活しています。

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● 作品通して新たな交流
15日に開かれたエブリアでのオレンジカフェでは午前、「かしま荘」と「小名浜ときわ苑」のご利用者様合わせて約10人と常駐する相談員、ボランティアらが談笑していました。会場の一角には、鈴木さんのポケットティッシュケース約100個とテーブルランナー約10枚が並んでいます。見学に訪れていた地元の薬剤師が鈴木さんの作品に気が付くと「タダなの?」と驚き、テーブルランナーを受け取って「素敵!ありがとうございます」とお礼。鈴木さんは照れ笑いを浮かべて裁縫の話題で花を咲かせ、地域住民との新たな交流を喜んでいました。

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● どう生かす ショッピングセンターの“地の利”
運営する「かしま荘」と「小名浜ときわ苑」の担当者は、ショッピングセンターは不特定多数の買い物客が訪れるものの「カフェ」内までに誘導する難しさを話します。両施設は毎回ご利用者様を交流などの目的でカフェに連れてきていますが、買い物ついでの来場者は毎回数人程度といいます。「お年寄りを連れた買い物客にチラシで呼び掛けても、認知症だと誤解されたくないのか、受け取ってくれない」と悩みます。「お年寄りをカフェで休ませ、家族はゆっくりと買い物を楽しめる使い方もできる。お年寄りは交流、家族は介護の息抜きができます」と、ショッピングセンター内という“地の利”を生かした新たな提案も話していました。

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● 地域住民との交流も創出
鈴木さんは「部屋に閉じこもるより、外で話をした方がいい」と、カフェを楽しんでいます。作品が多くの人の手に渡れば鈴木さんの生きがいにもつながり、それを手にした人も喜び触れ合うきっかけに。「オレンジカフェ」はそういった交流も生み出しています。

【オレンジカフェ】
丸ほん(2017年11月から「エブリア」から「丸ほん」に変更)
住所:いわき市鹿島町久保字梅田1
日時:毎月第三木曜日の午前11時から午後2時
電話:0246-58-2300(小名浜ときわ苑) 0246-58-8271(かしま荘)

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【オレンジカフェにボランティアで参加している「みみ」】
「傾聴ボランティア『みみ』の紹介記事」 2017年5月15日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-184.html


【ほかのオレンジカフェ紹介】
いわき市地域包括ケア推進課:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1454293773647/index.html

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