107. 7地区で中地域ケア会議・「内郷・好間・三和」では山間部の生活実態把握へ

超高齢化社会に備え、住民が支え合う地域づくりを議論しているいわき市の「市地域ケア会議」。国の法制化に伴い2年前に設置されたこの会議は、「個別ケア」、「小地域ケア」、「中地域ケア」、全市レベルの「市地域包括ケア推進」の計4会議で構成されます。地区保健福祉センターが主催する「中地域ケア会議」は市内7地区で開催されています。市総合保健福祉センターで24日夜、内郷・好間・三和地区の本年度中地域ケア会議が始まり、委員は、山間部の生活状況の把握など各3部会の取り組みについて協議しました。

DSC_0449 (640x427)

● ことし4月に3部会設置し活動
市中心部から山間部まで含む広域な内郷・好間・三和地区(※1)では、昨年度までに、山間部の生活状況や課題を把握する「高齢者生活安全・移動手段」、相談窓口などを可視化する「認知症ケアパス」、健康寿命を延ばし終末期ケアの理解を促す「医療と介護の連携」の3課題を挙げ、ことし4月にその3部会を設置して解決へ取り組んでいます。本年度の委員は、区長や民生委員、医療、福祉関係者計20人(※2)で、「平在宅療養多職種連携の会(http://ymciwakikai.jp/blog-entry-141.html)」のメンバーもいます。

※1. 2017年4月3日現在、いわき市の高齢化率は28.98%。比較的中心部に近い内郷と好間の両地区の高齢化率はそれぞれ29.72%と29.02%である一方、山間部で人口約3000人の三和地区の高齢化率は40.15%で高齢化が著しく高い。

※2
中地域ケア会議委員1 (640x414)
内郷・中地域ケア会議委員2 (640x369)

DSC_0462 (640x427)

● 山間部の交通手段や配食ニーズ 実態把握が必要
24日の会議では、3部会それぞれの活動の経過報告と協議が行われました。外出支援や買い物、老老介護などの課題解決を探る「高齢者生活安全・移動手段部会」では、生活実状を詳細に把握しようと実施したアンケート結果を踏まえて協議。閉じこもる住民も含めて「通院」「買い物」の交通手段を探る必要性が指摘されたほか、配食サービス事業所の撤退の報告を受け、まずは配食を必要とする住民の数の把握が先決だとする意見が上がりました。今後は、地区、民生委員、社会福祉協議会、地域包括支援センターなどが協力し、幅広い住民への交通手段や配食などのニーズの実態把握が必要だとしました。(※3)

DSC_0479 (640x427)

※3 具体的な議論内容
アンケートでは、三和地区のお年寄りが集まるサロン「つどいの場」で住民104人に交通手段をヒアリングした結果、医療機関の送迎バスを上手に活用していることが分かった。だが、委員から「つどいの場に行ける人は比較的元気」と、サロンに参加できない住民にも調査対象を広げる必要があるとの意見が出ました。さらに、三和地区の配食サービス事業所が今月末に撤退することが報告されました。撤退理由について、事務局は、2人という配食利用者の少なさなどを挙げました。市職員から、同じく山間部の川前地区の配食サービス成功例で、地元でつくり配るシステムが構築されていると紹介もありました。委員は「地区内に弁当をつくれる事業所はあるが、配る『足』がない」と意見を出し、配達するボランティア団体をつくるべきだという声も。さらに、配食を必要とする人数を把握しないと事業所が生産体制を整えられないとし、まずは配食の潜在的ニーズを連携して把握する必要性が挙げられました。

DSC_0467 (640x427)

● 「認知症」と「医療と介護の連携」部会
「認知症」部会では、住民に認知症向けの「相談窓口」「医療機関」「支援資源」を具体的に整理して提供することに向けて取り組んできました。この日の会議では、認知症の相談窓口などを示した同地区版の「認知症ケアパス」の原案が紹介されました。委員からは必要だとする声が挙がり、医療機関との連携について継続して審議することとなった。「医療と介護の連携」部会では、管内にある市立総合磐城共立病院を地区の健康づくりの拠点とするのはどうかとの提案も出されました。

DSC_0452 (640x427)

● 次回は11月開催
協議に先立ち、会長に松田徹氏(竹林貞吉記念クリニック院長)を、副会長に佐川秀子氏(居宅介護支援事業所「よつば・みわ」)をそれぞれ選出。ことし2月に始まった内郷地区の「認知症カフェ『オレンジカフェ以和貴』」の開催状況などの報告がありました。今後のスケジュールは、「中地域ケア会議」は11、2月、専門部会は9、11、1月にそれぞれ開催する予定です。

DSC_0485 (640x427)

※今回は「内郷・好間・三和地区」の委員に「平在宅療養多職種連携の会(http://ymciwakikai.jp/blog-entry-141.html)」のメンバーがおり紹介を受けて取材いたしました。ほかの「中地域ケア会議」も機会があればご紹介したいと考えております。

【いわき市地域ケア会議設置要綱】
市:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000000097/simple/youkou.pdf

【これまでの市地域包括ケア推進会議の資料や議事録】
市のホームページ:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000000097/index.html

【関連記事】
「平在宅療養多職種連携の会とは」 2017年3月17日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-141.html

「小名浜地区中地域ケア会議などが主催し、6月に開催された認知症在宅ケア講演会」 2017年6月15日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-209.html

「四倉・久之浜大久地区中地域ケア会議が主催し、6月に開催された医療介護に関するフェア」 2017年6月22日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-215.html

【医和生会フェイスブック】
いわきの医療・福祉の現場を取材した記事を週5回発信しております。


【医和生会LINE】
山内クリニックの診療情報を中心に発信しています。
友だち追加

【医和生会インスタグラム】
ご利用者様の笑顔などの写真をお届けしております。
医和生会インスタグラム

【医和生会YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCFBnEf7A1bN4_rDoKO6i9zA

【読者アンケート】
いつもご覧になって下さりありがとうございます。日々、試行錯誤しながら情報を発信しております。さらなる改善のため、アンケートにご協力いただけましたら幸いです。以下のリンクがアンケートフォームになります。よろしくお願い申し上げます。
https://goo.gl/forms/vK2DhfwxAQOzwuyC2

コメント

非公開コメント

医療法人 医和生会

当法人のブログやフェイスブック、インスタグラムのページなどに掲載されております写真を転載・使用する場合は事前にご一報くださいますようお願いいたします。使用目的や場合によりましては関係者にご迷惑が掛かる恐れもございます。無断での転載や使用を禁じますので、よろしくお願いいたします。連絡先はmasahiro.nishiyama1012@gmail.com

プロフィール

医療法人 医和生会

Author:医療法人 医和生会
当法人のブログやフェイスブック、インスタグラムのページなどに掲載されております写真を転載・使用する場合は事前にご一報くださいますようお願いいたします。使用目的や場合によりましては関係者にご迷惑が掛かる恐れもございます。無断での転載や使用を禁じますので、よろしくお願いいたします。連絡先はmasahiro.nishiyama1012@gmail.com

最新コメント