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201. 介護、きらめく瞬間①・「またね」

介護に追われ精神的に追い詰められているご家族や、人材不足の介護現場で負担が重くなる職員―。思わずイライラし、「自分は何をしているのか」と日々過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。時に虐待(ぎゃくたい)という悲しい事件も起き、現実は生易しいものではないでしょう。それでもみなさんの介護生活の中には、いくつもの感動が埋もれているはず。介護しているからこそ出会える、そんな心潤すきらめきのエピソードをご紹介します。

――――

いわき市内にご家族のいない女性(85)。小規模多機能型すばるで静かに生活していた11月のある昼下がり、「ピンポーン」と弾むようなインターホンがホールに響きました。スタッフから「お客様ですよ」との声。

「誰だろう」

玄関に目を移すと、ドア窓越しに4人の人影が映っていました。
ゆっくりと玄関に向かって歩くにつれ、その黒い人影はだんだんと懐かしい色を帯びていきます。

「?!」

立っていたのは、何10年ぶりに会うハワイ在住の姉夫婦と都内に住む妹と長男。ご家族とスタッフが秘密にしていたサプライズ訪問でした。感極まり、その場でしばらく姉妹と抱き合いました。
部屋に入りご家族だけの時間―。
陽が傾き、お別れの時はすぐにきました。ハワイからの長旅も楽な年齢ではない姉。次はいつ会えるだろう…。

「またね」

玄関の外で再会を約束するあいさつを交わし、愛する家族は車に乗り込みました。
走り去る車が小さく消えていくまで、じっと見つめて送りました。

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↑すばるのホールに掲示されているその時の記念写真

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