202. 障がい児に笑顔届ける・「クラウン」のダウザーさん、訪問してパフォーマンス

サーカスや遊園地などで来場者を笑わせる「クラウン」(道化師)。そのクラウンの一人で、福島県いわき市で活躍しているダウザーさんは闘病中の子どもたちにパフォーマンスで笑いを届け、県内の病院で定期的に訪問活動しています。NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会(所在地・名古屋市)に所属し、県内のクラウンはダウザーさんを含めて2人。ダウザーさんと、関東メンバーのにゃんさんは11月29日、市内の重症心身障がい児宅2軒を訪問し、交流の機会が少ない子どもに笑顔を届けました。幼少期に辛い入院体験を持つダウザーさんは「いわきでもっと活動して、子どもたちを喜ばせたい」と目標を話していました。

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↑あいさつするダウザーさん。男児も手を振って応えます

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● 「日本ホスピタル・クラウン協会」 全国85病院で活動
「日本ホスピタル・クラウン協会」は2006年5月に誕生。「クラウン」が病院などでジャグリングやマジック、バルーンなどを披露して笑いを届け、病に苦しむ子どもたちを励ましています。2017年10月現在、98人のクラウンが、北海道から沖縄県までの85病院で定期的に活動しています。

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● 幼少期に寂しい入院体験
元々絵画に興味があったダウザーさんは、10数年前にインターネットでピカソのクラウンの絵を探していたところに同協会のホームページを偶然見つけます。その後、母親をお見舞いに行った病院に小児病棟があり、そこで元気のない子どもたちの姿を見掛けます。ダウザーさんが6歳の時、猩紅熱(しょうこうねつ)で隔離入院された寂しさと恐怖がよみがえりました。同協会の活動を覚えていたダウザーさんは、いつか自分も子どもたちを励ましたいという思いが芽生え始めます。親の介護や東日本大震災が落ち着いた2015年、「できるできないではなく、やるかやらないかだ」と一念発起して協会の門をたたきました。

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● 毎日練習 病院には月4回訪問
パフォーマンスの経験はなかったといいますが、名古屋市や茨城県つくば市での研修で、「クラウン」としての立ち振る舞いや話し方の所作を学びます。さらに、ジャグリングやバルーンで動物をつくるパフォーマンスの練習を重ね、最初の研修から半年間が過ぎた2016年2月、同協会の「クラウン」として認定されました。今でも毎朝晩、ジャグリングの練習は欠かしません。薬局で働いているダウザーさんは、そこの窓口でもバルーンアートの練習。子どもが泣き出し母親が困っていると、目の前でバルーンをふくらまし犬をつくって手渡すとみんな笑顔に。現在はいわきと郡山両市の病院を月4回訪問。今回の訪問は、いわき市の重症心身障がい児(者)家族会「スマイルリボン」から依頼を受けて実施しました。

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● コミカルな動き 歌、ギター、マジック、バルーン
この日訪問した2軒目の家では、障がいを持ち目の見えない男児(6)と母、祖母がわくわくしてお待ちかね。1年ぶりの訪問で、黒のシルクハットとオーバーオール姿のダウザーさんは「久しぶりに来日しました!」とあいさつ。「一足早いクリスマスパーティーをしよう!」と、ベッドで横になっている男児に向かってギターを弾き「赤鼻のトナカイ」を歌います。ダウザーさんの歌声とギターの音色に合わせ、にゃんさんはバルーンでトナカイを作ります。男児は手足をばたつかせてリズムに乗りごきげんな様子。母と祖母もバルーンアートでクリスマスリース作りに挑戦しました。祖母は手を動かしながら「こういうの作るの何十年ぶりだねえ」とにっこり。最後にダウザーさんが「幸せなら手をたたこう」を歌うと男児もタイミングよく手をたたき、「楽しそう」とみんな笑顔になりました。母は「幼稚園にも週1回行くか行かないかで交流が少ない。音で誰かが来たと分かったようで今日はすごく興奮していた」とほほ笑んでいました。

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● 夢は磐城共立病院の新病院オープン時にパフォーマンス
「病院の空気をほんの少し変えるのが仕事」とダウザーさん。患者や家族、医師、看護師らが笑い、空気が変わったと肌で感じたときに感動を覚えるといいます。自身も重症心身障がい児を育てている「スマイルリボン」の笠間真紀代表は「限られた人としか接しない子どもやストレスを溜めている家族にとって、笑顔にしてくれるパフォーマンスは本当にありがたい」と感謝。ダウザーさんは、来年12月に開院する総合磐城共立病院の新病院のオープンにパフォーマンスしたいという夢も。「地域に恩返しがしたい」と語っていました。

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【関連記事】
「重症心身障がい児(者)と家族の会『スマイルリボン』」 2017年7月22日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-244.html

「重症心身障がい児向けデイサービスの開設準備」 2017年9月15日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-291.html

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