321. 自分と思いやりのために終活・日ごろお年寄りと接するケアマネに向け研修会

介護支援専門員(ケアマネジャー)らに「終活」や「エンディングノート」の知識を身に着けてもらってお年寄りの支援に役立ててもらおう―。支援者向けの研修会「終活とエンディングノートの知識」がこのほど、いわき市文化センターで開かれ、参加者は「自分のため」と「思いやり」の活動だとする「終活」の意義を考え、ノートを書く心構えや傾聴技術を学びました。

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● 認知症などの判断力低下や急死に備えて
認知症などの判断力低下や急死などに備えて、人生の思い出や理想の死に方を事前に記録するのが「エンディングノート」。延命治療の意思や葬儀方法、遺産相続、身近な人へのメッセージなどを残し、家族への負担軽減や余生をよりよく生きるためにも有効とされています。そのため日ごろからお年寄りと接するケアマネジャーにその知識を習得してもらって支援に役立ててもらおうと、市保健福祉課が5月23日に研修会を主催しました。講師はいずれも終活アドバイザーの飯田教郎さん(※1.記事末尾に関連記事)と佐藤勇一さん(※2.記事末尾に関連記事)で、市内のケアマネジャーと地域包括支援センター職員の計47人が受講しました。

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↑終活の定義を説明する佐藤さん

● 終活支援に関わる傾聴テクニックの助言も
佐藤さんは「終活とは何か、終活の重要性」と「終活支援にかかわる傾聴テクニック」をテーマに講話。「終活」とは、これからを自分らしく生きるための「自分のための活動」と、手続きなどで家族らを困らせずに感謝の気持ちを伝える「思いやりの活動」だと説明しました。自分のため、周囲への思いやりのために書くエンディングノートは大切だと知りつつも書き上げるのは難しく「気楽な気持ちで書けるところから少しずつ書くのがコツ」とアドバイスしました。エンディングノートを書く相手から想いを引き出すための傾聴テクニックについては、大切な3つの態度を紹介。相手の考え方を容認できなくても受け入れる「受容」、相手の喜怒哀楽をともに味わう「共感」、聴く心のゆとりを持つために自分の感情と行動を伴わせる「自己一致」を説明しました。聴く際の姿勢や応答方法なども解説し「傾聴の本質は寄り添う心と、その人の立場になって考えられる人」とまとめました。

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↑終活の役割を語る飯田さん

● 「記憶一代、記録末代」
飯田さんは、いわき市のエンディングノート「いわき安心ノート」を活用した終活準備について講話しました。「終活」の役割は「振り返る(見直す)」と「伝える」と説明。死ぬ時の後悔について「やりたかった事をやらなかった」「愛する人にありがとうと言えなかった」「健康を大切にしなかった」「遺産を決めなかった」などがよく挙げられるとし、「悔いを残してほしくない」と死を考える意義を訴えました。エンディングノートの大きな4項目となる「自分史」「医療・介護」「葬儀・供養」「財産・相続」についてポイントを解説。「記憶一代、記録末代」と自身の思い出を残す価値を説明したり、延命治療の意思表示の大切さを呼び掛け、家族葬、散骨、樹木葬の事情も紹介しました。「人間はいつどうなるか分からない。構えると書けなくなるので、素直に書いてほしい」とアドバイスしました。

【関連記事】
※1. 飯田さん紹介記事(2017年11月8日投稿):http://ymciwakikai.jp/blog-entry-330.html

※2. 佐藤さん紹介記事(2018年5月8日投稿):http://ymciwakikai.jp/blog-entry-464.html

「延命治療の意思を記す『わたしノート』」 2017年9月21日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-295.html

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