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327.麻しんは子どもだけの病気ではない~麻しんについての勉強会~

3月に沖縄を訪れた30代の海外旅行者が麻しん(はしか)と診断され、その後愛知県や東京都など全国的に拡大し、5月16日までに149人の感染が確認されています。いわきから最も近いのは茨城県での発生でした。このようなニュースを見て不安になっている方も多く、当法人山内クリニックにも麻しんの予防接種に関する問い合わせ等も増えています。
そこで、麻しんに関する正しい知識を再確認してほしいということで、予防接種担当医の岩井里枝子医師が講師を務め、5月29日に麻しんに関する勉強会を開催し、看護師や受付の職員など30名が参加しました。
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麻しんの症状は38℃前後の発熱、上気道炎・結膜炎などから始まります。3日ほど経つと一時的に熱が下がりますが、半日ぐらいですぐに40℃近い高熱と共に耳の後ろ・顔・体幹・四肢に発疹が広がっていきます。全身の免疫力が低下するため、肺炎、中耳炎などを合併することがあります。合併症がなければ、主な症状は7~10日で回復しますが、体力が回復するまでに1か月ほどを要するため、それまでは他の感染症にかからないよう十分な注意が必要です。

麻しんを防ぐ方法は、予防接種を打って免疫を獲得することです。
現在、麻しんの予防接種は1歳と、小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)の合計2回受けることになっています。しかし、過去に予防接種の制度が何度か変わっているため、1回も受けていない・1回しか受けていない世代が存在していることから、近年では、患者発生の中心は20歳以上の成人と、ワクチン接種前の0~1歳となっています。予防接種を2回受けているかどうか、もしくは過去にかかっているかどうか確認が必要です。
180522麻しん情報
↑山内クリニックではポスターを作成し、FacebookやLINE@でお知らせしています。

また、「麻しん」と「風しん」はどちらも発熱と発疹をともなう感染症であり、名前も似ていることから混同してしまう方が多いと岩井医師は言います。
麻しん…妊娠中に感染してもお腹の赤ちゃんに先天性の奇形が生じる可能性は低い
風しん…妊娠中に感染してしまうと、赤ちゃんが心疾患・難聴・白内障などの障がい等の先天性の奇形を生じる可能性がある(先天性風疹症候群)
⇒これを予防するために、いわき市では風しんの抗体検査、予防接種の助成を行っています。
風しん抗体検査・ワクチン助成のお知らせ|いわき市役所

ここで注意が必要なのは、麻しんには抗体検査や予防接種の助成がなく、高額になってしまうことです。ただし、仮に抗体を持つ人が予防接種を打っても医学的に全く問題がないことから、抗体検査をせずに予防接種を受けることもでき、費用を抑えることができます。

岩井医師は予防接種の回数や過去にかかったかどうかを母子手帳で確認してほしいということと山内クリニックでも抗体検査や予防接種ができるので、不安な方は相談してほしいと呼びかけました。

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