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384. 夢の舞台があるから スポーツの力でわいた勇気・視覚障害者女子柔道のパラリンピアン半谷選手(いわき市出身)が講演

いわき市出身のパラリンピック視覚障害者柔道女子48キロ級の日本代表・半谷静香選手のトークイベントがこのほど、同市のいわきサンアビリティーズで開かれました。半谷選手は、視覚障がいを隠して生きてきましたが大学時代に視覚障害者柔道と出会い、夢の舞台をめざす勇気を得たエピソードを披露しました。2年後の東京パラリンピックでの金メダル獲得を高らかに宣言。来場者は半谷選手から指導を受けて障がいスポーツも体験しました。

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↑観客にエールを送る半谷選手

● 2大会連続でパラリンピックに出場
半谷選手は1988年に弱視で生まれ、中学時代に兄の影響で柔道を始めます。茨城県つくば市の筑波技術大学に入学して視覚障害者柔道に出会い、在学中に日本一に輝きました。パラリンピックの日本代表にも選ばれ、ロンドン大会で7位、リオデジャネイロ大会で5位の成績を収めました。2017年6月にはいわき市市民栄誉賞を受賞。同年10月の世界大会では初めて国際大会で銅メダルを獲得しました。いわき市が8月19日に主催したトークイベントでは、半谷選手と北京パラリンピック男子柔道日本代表の初瀬勇輔さんが登壇しました。

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● かつては「障がいを隠すことに一生懸命だった」
半谷選手は、視覚障がいの子どもを含めた来場者約70人を前に講演。現在の視界について、物が見える距離は1メートル先までで後はぼやっと見える状態といい、視野が狭いので目をあらゆる方向に動かして部分部分をとらえて対象の全体像をイメージしていると説明しました。盲学校ではなく平第四小学校に通い、最前列の席でも黒板が見えず勉強が苦手だったといいます。体育は「大嫌い」といい、ハードルをやっても全部倒して血だらけになり、ドッジボールも顔面でボールを受け止めることも。「当時は障がいを隠すことに一生懸命だった。みんなと同じがよく、常に普通が目標だった」と幼少期の悩みを明かしました。

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↑世界大会の銅メダルを披露する半谷選手

● 「目が悪くても世界一に挑戦できる舞台がある」
柔道を始めたのは平一中時代。動機は「運動嫌いの兄ができるなら」と安易な気持ちだったと告白。辛くて辞めたいと毎日思いながらも必死で練習していたといいます。視覚障害者柔道に出会ったのは筑波技術大学一年生の時。先輩の勧めがきっかけでした。視覚障害者柔道は組手の状態から試合が始まるので、突き指や無理やり振り回されることもなくなりました。全日本大会に初出場するといきなりの優勝。ですが「すぐには喜べなかった。障がいを隠したいのに、当時は抵抗感があった」と半谷選手。それでもパラリンピックをめざす決心をしたのは、目が悪い現実を受け入れたことで「目が悪くても世界一に挑戦できる舞台があると気付いたから」。世界一への目標が見えて勇気が生まれた心境を語りました。

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↑日本パラリンピアンズ協会の初瀬理事(右)

● 目標は東京パラで「日本選手第1号の金メダリスト」
東京パラリンピックの全種目の決勝戦は女子柔道48キロ級が最初に行われ、半谷選手は「日本選手第1号の金メダリストになる」と堂々と宣言しました。ですが半谷選手は「今のままでは絶対に獲れない」と現状認識し、残り2年間で工夫してトレーニングを積む覚悟も語りました。「スポーツが苦手でもやってみたらできた。世界一にも挑戦できた。障がいの有無や年齢を問わず何事にも挑戦してほしい」と力強くエールを送りました。

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↑目隠しして歩行し、視覚障がい者の運動を体験する来場者

● 日本パラリンピアンズ協会の初瀬理事も登壇
後半は、パラリンピック柔道の元日本代表で、日本パラリンピアンズ協会の理事を務める初瀬さんも登壇して司会者から質問を受けました。半谷選手とともにパラリンピックの日本代表に選ばれた時の心境を語りました。障がい者柔道を始めての変化について、初瀬さんは「勝つことよりも視覚障がい者の仲間ができたこと、チャレンジできることを知れたのが大きかった」と答えました。いわき市への思いについて、半谷選手は「福島県、いわき市の方々に応援を受けてたくさんの元気をもらった。その元気を返して恩返しできるよう競技に取り組み、地元に障がい者スポーツが普及するように努めたい」と抱負を述べました。トークイベント後にはパラスポーツ体験会も開催。来場者は6グループに分かれ、アイマスクをして手叩きや声を頼りに向かいの見えない相手をめざして歩行。半谷選手から指導を受けながら視覚障がいの状態で運動を体験しました。

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↑伴走者とともに軽快なランニングを披露する半谷選手(左)

【関連情報】
「半谷選手の公式ブログ」:https://ameblo.jp/hangai-shizuka/

「日本パラリンピアンズ協会ホームページ」:https://www.paralympians.jp/

<視覚障害者柔道の2018年大会情報>
全日本大会が12月23日に、世界大会が3月に、いずれも東京都の講道館で開催されるとのこと。半谷選手の熱戦を間近で見ることができます。
「日本視覚障害者柔道連盟」のホームページを見ますと、大会スケジュールはまだ更新されていないようですが、いずれ更新されるのではと思いますので興味のある方は小まめにご確認ください
「日本視覚障害者柔道連盟」ホームページ:http://judob.or.jp/tournament/

【障がい関連記事】
「聴覚障がい者が競う『県ろうあ者スポーツ大会』」 2018年5月23日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-477.html

「いわき市の登録手話通訳者の派遣事業」 2018年1月30日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-393.html

「市民向け手話講習会」 2018年5月12日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-468.html

「重症心身障がい児(者)家族会『スマイルリボン』」 2017年7月22日投稿:http://ymciwakikai.jp/category24-4.html

「発達障がいを考える家族の会『スワンキッズくらぶ』」 2017年8月3日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-255.html

「重症心身障がい児デイサービス『どりーむず』開所」 2018年2月19日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-409.html

「発達障がい者が暮らしやすい地域づくりをめざし、スワンキッズくらぶが事業所訪問活動」 2018年5月2日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-463.html

「児童発達支援センター『わくわくキッズ』開所」 2018年5月15日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-471.html

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