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396. 折り紙指導や講演活動も・日本折紙協会認定講師の鈴木さん

生まれながら骨形成不全症という難病を抱えるいわき市四倉町の鈴木千絵さんは、折り紙講師として働いています。電動車いすで生活しながら市内で毎月折り紙教室の講師を務め、県外に作品の販売もしています。中学校時代に折り紙教室に通い、高校卒業後に講師となって18年目。講演と折り紙教室の活動を積極的に開き、講師としての仕事が舞い込むようになりました。たびたび苦悩しながらも、小学校時代の恩師や母親らのアドバイスに導かれて折り紙の仕事の道を切り開いていきました。いわき市のサン・アビリティーズでこのほど開かれた教室では、参加者と談笑しながら和紙で折った花の作品製作を指導しました。

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↑折り紙を指導する鈴木さん(右)=2018年8月29日、いわき市の「いわきサン・アビリティーズ」

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両手足が骨折して生まれた鈴木さん。骨を作るところが正常に働かないために骨折しやすい「骨形成不全症」という難病を抱えていました。身長は伸びず、体をぶつけたり、重い物を持ったり、くしゃみでも骨が折れる危険と常に隣り合わせで、骨折の度に激痛を味わいました。いわき市の県立平支援学校に入学し、小学生のころ手を動かすのが好きで折り紙に触れました。中学校入学後、いじめに遭った時に小学校時代の恩師から市内の折り紙教室に行こうと声を掛けられました。鈴木さんは恩師と一緒に通い「嫌な気持ちが癒される」と無心で折り紙の魅力に引き込まれていきました。

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高校ではパソコンの勉強に没頭。将来はパソコンの仕事をしようと決意し、高校3年生のころ専門学校の体験学習に参加しました。ですが体力的についていけず断念。両親に「こんな体に生まれてこなければよかった」と責めたことも。そんな中、母親から「好きな事を職業にできるのは最高の幸せ」と折り紙講師の資格取得を勧められました。折り紙が「趣味」から「夢」に。折り紙講師になるためのテキストを使って自分で勉強し、2年後に見事合格しました。その後、中学時代から交流があった「骨形成不全症友の会」の方の支援もあり、講演や折り紙教室の活動をスタートさせ、学校や公民館からの指導の依頼を受け現在もこなしています。

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鈴木さんは毎月1回、常磐地区の「いわきサン・アビリティーズ」で折り紙教室「サークル千絵」を開講。「障がいを持っても自立して働けるようになってほしい」と熱いエールを送る生徒に指導しています。「折り紙の本に載るような普通の作品ではなく、ちょっと難しいのがいい」という参加者の要望に応え、これまでヒマワリ、ショウブ、コスモス、白鳥、金魚などをテーマに飾れる本格的な作品を取り上げてきました。教室以外にも、かつて鈴木さんを紹介したテレビ番組を見た広島県内の視聴者から注文の問い合わせを受け、毎月毎年作品を届けています。


8月29日の「サークル千絵」では、参加者はクレマチスの花と葉を折ってうちわに飾り付け。5.5センチ四方の紫色の和紙で一片の花びら15枚を折り、それを5枚ずつ組み合わせて花をつくります。花びらのひだを折る部分は細かい手先の動きが求められ「難しい」と参加者。その度に鈴木さんから優しくアドバイスを受けていました。手を動かしながら京都の和紙などの話題で話も弾み、車いすを使わない人が車いす専用駐車場を利用するといった、ハンディを持つ人の生活環境の不便さなども話し合いました。花びらを組み合わせ、黄色の和紙で折った芯を中心に差し込むと花が完成します。和紙で折った葉とともに、白いうちわに濃淡のある紫の花をのり付け。花が浮かび上がるような立体作品ができ上がり。自身の力作を見つめる参加者は「素敵」とにっこり。「今回も家に飾る」と喜んでいました。

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↑こだわりの和紙で折ったクレマチスの作品

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毎日折り紙に触れ、集中すると1日中手を動かしている鈴木さん。自宅の敷地内にある折り紙展示ハウスにはたくさんの折り紙作品で飾られているといいます。鈴木さんは「今後も地道に折り紙教室を続けて、将来は自分のお店を持ちたい」と目標を語っていました。

<補足>
折り紙は認知症予防にもなります。例えばもしお近くに折り紙をやってみたいというお年寄りや施設のご利用者様がいらっしゃれば挑戦してみてはいかがでしょうか? 作品を作りながら談笑できて、それだけでも楽しく仲間づくりにもつながるかと思います。 老若男女、もしやってみたいという方や興味のある方がいらっしゃれば、ご相談してみてはいかがでしょうか? その旨メッセージをいただけましたらお取り継ぎいたしますので、masahiro.nishiyama1012@gmail.comまでご連絡ください。

【日本折り紙協会ホームページ】
https://www.origami-noa.jp/

【ステージデザイナーが認知症者に芸術指導している記事】
2018年2月21日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-411.html

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