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431. 歯科医のフレイル対策講話、市職員は「医療的ケア児」支援を呼び掛け・平在宅療養多職種連携の会

いわき市平地区の医療や福祉関係者が交流する「平在宅療養多職種連携の会」がこのほど、同地区のタローズカフェで開かれました。歯科医がフレイル対策に関する講話をし、市障がい福祉課職員が「医療的ケア児」の支援を呼び掛け。先月開かれた「平在宅療養多職種連携のつどい」のアンケート結果も報告され、回答者の4割は「認知症初期集中支援チーム」を「知らなかった」と答え、チームに理解を深めた声が伝えられました。

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↑「オーラルフレイル 歯科が多職種で関われること」をテーマに講話する平井さん(左)

● 多職種連携でフレイル予防
医師、歯科医師、薬剤師、看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、管理栄養士、行政職員ら約30人が出席。平井歯科医院の歯科医師・平井潤一さんが「オーラルフレイル 歯科が多職種で関われること」と題して講話しました。運動・認知機能が低下し要介護状態の“予備軍”となる「フレイル」の前の段階を「オーラルフレイル」と呼び、最初の徴候が口腔ケアに現れると説明。味覚を失い食欲低下を招く口の中の乾燥、かむ力が低下し硬い物がかめない、滑舌の悪化などの症状が出るといいます。オーラルフレイルの危険性をチェックするスクリーニングも紹介。歯周病や虫歯で口腔機能が低下すると食欲不振を生み、そこから低栄養、筋力低下、活動量が落ちてさらに食欲不振につながる悪循環を生むと警告。口腔ケアは歯科医師や歯科衛生士だけの仕事でなく、看護師、言語聴覚士、介護福祉士、介護ヘルパー、本人・家族も含めてできると呼び掛け。歯の専門職でなくても口腔機能低下の早期発見でフレイル対策ができるとし、口の中の健康度合いを客観的に評価する「OHAT」(※)を紹介。数値化できることで口腔ケアに関わる人のモチベーション向上につながるといったメリットを挙げました。

※ OHAT(「アサヒグループ食品」ホームページ)
https://www.asahi-gf.co.jp/special/senior/pdf/OHAT.pdf

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↑「医療的ケア児」の支援を呼び掛ける市障がい福祉課の安部さん

● 「医療的ケア児」の支援呼び掛け
市障がい福祉課の安部悠一郎さんは「医療的ケアが必要な子どもへの支援の充実に向けて」と題して講話。「医療的ケア児」とは人工呼吸器や胃瘻(いろう)などを使用し、たん吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な障がい児と説明。いわき市内には今年4月1日現在、医療的ケア児が43人、身体障がい児が234人いると話しました。市内ではNICU(新生児集中治療室)を退院する際に在宅生活を望めばカンファレンスが開かれますが、支援する介護や看護、ショートステイなどの事業所が少ない現状を訴えました。障がい児ケアの経験不足、リスクの大きさが受け入れを困難にさせる原因といいます。市内には3事業所が短期入所を受け入れていますがまだまだ足りず、24時間ケアしなければならない保護者が疲弊している現状も紹介。障がい児の在宅生活支援を協議する場を設置したり、退院調整ルールの策定などに取り組んでいる市は今後、事業所関係者を集めて勉強会などし理解を呼び掛けていくと説明。「医療的ケアが必要な子どもたちと家庭を守るため、力添えをお願いします」と訴えました。

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↑食事しながら「平在宅療養多職種連携のつどい」の開催報告を受ける参加者

● 「認知症初期集中支援チーム」 4割が「知らなかった」
平地域包括支援センターの緑川しのぶさんは、9月7日に平地区の「アリオス」で開かれた「平在宅療養多職種連携のつどい」のアンケート結果を報告。医療、介護、行政関係者149人が参加し回答者は104人。内容について、86人が「良かった」、18人が「普通」と答えました。認知症初期集中支援チームについては44人が「知らなかった」と回答。「事業所内の仕事のみで、支援チームの話は聞いた事はありません」「早期発見できるシステム作りは必要と思った」「これを機に学んでいこうと思った」といった支援チームを理解した声がありました。

【関連記事】
<平在宅療養多職種連携の会>
2017年度:http://ymciwakikai.jp/blog-category-34.html

2018年度:http://ymciwakikai.jp/blog-category-38.html

<障がい児関連の訪問看護>
「広がらない障がい児の訪問看護 求められる小児経験者」 2018年6月2日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-485.html

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